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2014年度 NPO法人日本ソーシャルワーカー協会全国大会(宮城仙台大会)、被災地を訪れて…

 2014年度の日本ソーシャルワーカー協会年次大会は宮城県仙台市で開催。

 仙台には前日入りをし、被災地(閖上地区、石巻)を訪れた。

 仙台空港近くの閖上小学校・閖上中学校を見たとき言葉を失った。津波から約3年が過ぎ、瓦礫等は無く遠くまで見渡せる。小学校では津波時の学校の様子が解るように写真が設置され、その時の悲惨さが伝わってきた。中学校では門内まで入ることができ、お線香やお花が用意され、14名の生徒の尊い命が犠牲になったと慰霊碑が建てられており、寄せ書きも多く供えられていた。校舎にある壁掛け時計は2時46分で時が止まったままであった。

 日本SW協会の講演では、被災者に対する支援者の実情や課題が報告され、支援者の経験や年齢も様々、あらゆる要望・相談に対応し、マニュアルなど無い、支援者の力量・人間性に頼らざるを得ない状況を聴く。また、1年、2年、3年と経過する中で生まれる諸問題、震災以前からある地域間の問題や人間関係の問題、様々に絡み合っている状況。震災による孤児・遺児の問題、被災者の心の問題、仮設住宅での人間関係(暴力・暴行・窃盗・中傷)、国の一時金(社会保障)の格差問題。限られた講演時間ではより詳細な諸問題まで伺うことができず。

 震災から派生した問題もあるが、そもそもの地域の在り方、ご近所付き合い、町内会、市全体の街作りなど、日頃からの人と人との在り方(繋がり)が最も大切だと感じる講演会であった。

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